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ヘッジファンド証券って何?直接投資のBMキャピタルと比較しながら解説

ヘッジファンド証券という証券会社をご存知でしょうか?

ヘッジファンド証券は、ヘッジファンドの販売を専門とする国内でも珍しい証券会社。

証券の文字がついていると、なんだか身近かつ手軽にヘッジファンド投資ができる感じがしますよね。

そこで今回そんなヘッジファンド証券を、証券会社を通さずファンドへ直接投資できるBMキャピタルという国内ファンドと比較させて見ていきます。

投資先選びにおいて「比較」することは大切。仕組みの違う2ファンドを比較することで、深く理解し、正しい投資判断を下すことができますよ。

ヘッジファンド証券とは

ヘッジファンド証券

ヘッジファンド証券は、2010年に設立されたヘッジファンド投資に特化した証券会社。

投資者はヘッジファンド証券を通して、ヘッジファンドの紹介~購入まで丸々ファンド投資をサポートしてもらえます。

そんなヘッジファンド証券の会社概要を、以下表にまとめてみました。

会社名 ヘッジファンド証券株式会社
オフィス 東京都千代田区霞が関3-2-1 霞が関コモンゲート西館32階
代表 植頭 隆道
設立年度 2010年
資本金 16,505万円
登録 第一種・第二種金融商品取引業登録関東財務局長(金商)第2580号

2019年頃までは 鉄壁クラブというヘッジファンドセミナーや会員同士の集いも開催されていたようですが、執筆現在ではセミナーの開催や会員同士の交流は行われていないようです。

また、ヘッジファンド証券公式サイト内では、預かり資産1億円以上の方向けの投資コンサルティングサービスの提供についても言及されていますが、今は準備中とのことで実際のサービス開始はまだのようですね。

そんなヘッジファンド証券と同住所には、エピック・パートナーズ・インベストメント株式会社という会社があり、こちらはヘッジファンドの証券の親会社となります。

会社名 エピック・パートナーズ・インベストメンツ株式会社
オフィス 東京都千代田区霞が関3-2-1 霞が関コモンゲート西館32階電話番号
代表 武 英松
設立年度 2005年
資本金 9000万円
登録 投資運用業・投資助言業登録関東財務局長(金商)第 432 号会員
日本投資顧問業協会加入 第 011-01395号

エピック・パートナーズ・インベストメントの本社は日本にありますが、法律部分での要件(諸々の登録)の整えやすさからケイマン諸島でのファンド運用を行っています。

ケイマン諸島でのファンド運用

ケイマン諸島では会社法などがファンドマネージャーに有利な形で整備されており、インフラも充実。

また、地理的な条件でリアルタイムに米国市場に投資できることもあり、多くのファンドがケイマンでのファンド運用を行っています。

ヘッジファンド証券のスキーム

運用スキームとしては、ヘッジファンド証券が「ヘッジファンド4号投資事業有限責任組合」という投資の為のチームを結成。

投資家はこの組合「ヘッジファンド4号投資事業有限責任組合」を通し、エピック・パートナーズ・インベストメントが運用するファンドへ出資し、あがってきた利益配分を受ける仕組みとなっています。

肝心のファンド運用を担当するエピック・パートナーズ・インベストメンツの代表取締役は武 英松氏。

東京工業大学を卒業後、日興證券にてリスク投資のデリバティブ運用に従事。UBS証券を経て、エピック・パートナーズ・インベストメンツ株式会社代表取締役に就任されています。

ヘッジファンド証券を通して、有名証券会社出身の優秀なファンドマネージャーに資産運用をお任せできるのは嬉しいですね。

対して、BMキャピタルは

BMキャピタルは東京大学を卒業後、外資系投資銀行バーグレイズで経験を積んだファンドマネージャーが運用を行う国内ヘッジファンド。

直接投資が可能なBMキャピタルに関しては、顧客から預かった資産を証券会社を通さずにそのままBMキャピタル社が一貫して運用。

BMキャピタル

販売から運用までを一貫して一社で担当しており、何社も経由するヘッジファンド証券よりも中貫コストがかさむ心配は少ないですね。

現在の取り扱いファンド

ヘッジファンド証券では2019年ほどまで、エピック・ヘッジファンド・セレクション1といい「プラウィス」「レゾリューション」の2ファンドが組み込まれたヘッジファンドの販売を行っていました。

しかし、同ファンドは2019年3月に償還(ファンド運用を停止し運用資産を投資者へ返還)されています。

運用終了直前までのファンドの運用成績はサイト上で確認可能。グラフを見てわかるように、2014年9月ごろを境に成績は下がり調子に。

エピック・ヘッジファンド・セレクション1
引用:ヘッジファンド証券

償還前の2ヶ月間の運用成績を日本株市場の株価平均値TOPIX(東証株価指数)と比較してみても大変に厳しい状態であったと言えるでしょう。

2019年 1月 2月
エピック 0.25% -1.51%
TOPIX 4.9% 2.6%

現在、そんなヘッジファンド証券を通して個人投資家がアクセス可能な金融商品はエピック・バリアント・ファンドの1本。

ファンドの運用手法

同ファンドの運用手法は、市場価格と投資先の企業価値を比較し、確認できた価格の歪みを利用して利益獲得するもの。

ファンドの運用哲学

・フェアバリューの分析
・投資対象企業との対話
・マーケットとの対話
・日本割安銘柄への分散投資

専門用語では「マーケットニュートラル」と言い、ロング(買い)とショート(売り)の両方を使い、割高・割安銘柄が適正価格に戻ったタイミングで利益確定する投資手法です。

マーケット・ニュートラル

上昇・下落のどちらに転んでも利益が出せるということで、マーケットニュートラルは安定運用の代表格。

運用に派手さはありませんが、常に相場に対して中立的な立場を取ることで大きな値下がりリスクを取ることなく手元の資産を安全に運用していけます。

対して、BMキャピタルは

対するBMキャピタルもヘッジファンド証券販売ファンドと同様、日本バリュー株への投資をメインとしています。

企業価値よりも割安な株価で放置されている銘柄へ投資、価格の歪みが解消され株価が本来の価値まで上がりきった段階で売却し利益を獲得します。

バリュー株投資は底値で購入する為、銘柄の値下がりリスクが限りなく低いのが特徴。

実際にBMキャピタルでは過去にマイナスを出した年ゼロ。

まとまった資産をとにかく安全、かつ効率的に運用できるのは投資者目線でも安心です。

ヘッジファンド証券の運用実績・評価

さて、投資をする上で一番気になるのがファンドの運用実績・評価ですよね。

以下、現在ヘッジファンド証券で販売中のファンドエピック・バリアント・ファンドの運用成績をまとめました。

2019年

1月:6.79%
2月:0.73%
3月:1.53%
4月:-0.11%
5月:0.78%
6月:3.00%
7月:1.94%
8月:-1.15%
9月:3.10%
10月:1.78%
11月:0.76%
12月:2.24%
年間:23.35%

2020年

1月:-0.09%
2月:0.37%
3月:1.24%
4月:4.52%
5月:1.05%
6月:3.64%
7月:4.74%
8月:1.20%
9月:-0.26%
年間:17.49%

いかがでしょうか?年20%ほどというのは、ヘッジファンドならではの高利回りですね。

2020年2月のコロナショック時もマイナスを出さずにしっかり安定した運用を行えているのは魅力的です。

対して、BMキャピタルは

投資の仕組みと運用成績の相関関係は薄いと言えますが、直接投資が可能なBMキャピタルの設定来の運用成績も17%程とほぼ同等。

国内ヘッジファンドで投資対象も同じく日本株というところもあり、成績自体には大きな差はないと言えますね。

詐欺?巷の口コミ・評判

情報社会の今ファンドへ出資するのであれば、ネット上での口コミ・評判は是非チェックしておきたい所。

しかし、ヘッジファンド証券に関するネット上の口コミ・評判を調べてみましたが目立つものは見つかりませんでした。

唯一見つかったものは、ヘッジファンド証券に関する転職・キャリア情報に関する口コミ。

・社長が社員を思いやり融通を利かせてくれる
・就業時間が短く過程との両立がしやすい
引用:転職会議

働きやすい職場とのことですが、実際に相談をした際の対応も大変に丁寧で投資者としても安心できるものでした。

ノルマに追われ、毎日夜中まで残業をしている状態では「投資者に寄り添う」ことはできませんので、その点はキャリア面でのプラス情報は悪いものではないでしょう。

対して、BMキャピタルは

直接投資可能なBMキャピタルに関しては、投資者側からも運用会社の存在が見えやすいという点で、ネット上にも多くの口コミが確認できます。

投資者目線でヘッジファンド投資って実際どうなの?という意味合いも込めて、是非ツイッターやブログなどで情報収集できると良いですね。

また、BMキャピタルの口コミ・評判については本サイトのトップページにて一挙まとめておりますので興味のある方は是非チェックしてみてください。

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ヘッジファンド証券でのファンド購入~解約方法

ここまでの内容を踏まえ、ヘッジファンド証券に投資したいとお考えの方の為にヘッジファンド証券を通してのファンドの購入~解約方法をまとめてみます。

まず、ヘッジファンド証券で現在取り扱いのある「ファンドエピック・バリアント・ファンド」へ投資したい方は、公式サイト上にあるフリーダイヤル、または問い合わせフォームから問い合わせをします。

面談後、口座開設をし入金後運用が開始されます。

最低投資額は1000万円。その後は、2000万円、3000万円と1000万円単位で資金の追加出資が可能です。

基本的には、高額資産の運用希望者向けのファンドですね。

運用報告書は年に1回。ロックアップ期間は6ヶ月で、出資から6ヶ月が過ぎた後に出資が可能となっています。

解約手続きは毎月第7営業日までに申し込み、手数料などの諸経費を除いた上で資金が返金されますよ。

藤田(ふじ)メモ

ヘッジファンド証券は、連絡翌日にメールの返信を頂きました。

メールにて投資可能ファンドの簡単な概要や運用成績関する資料も頂くことができたので、興味のある方は面談はせずともお問い合わせだけ行い資料を確認してみても良いでしょう。

対して、BMキャピタルは

直接投資可能なBMキャピタルもファンドへの出資方法はヘッジファンド証券と同様ファンドの公式サイトから問い合わせ、面談後出資する形。

しかし、直接投資が可能なBMキャピタルの場合は、

BMキャピタル ヘッジファンド証券
最低 1000万円~
※少額投資も相談可
1000万円単位
ロックアップ 3ヶ月 6ヶ月

と、最低投資額を超えれば細切れで投資ができ、かつ3ヶ月という短期から投資できる点で出資のハードルはだいぶ低く感じますね。

また、直接投資が可能なBMキャピタルでは面談時にファンド側の人間と話ができますので投資の条件面に関して融通が効きやすいのも特徴です。

面談自体も「投資初心者向け資産運用会社」をうたっているだけあり、投資者に目線を合わせた丁寧な対応をしてもらえました。

手数料はいくら?

ヘッジファンド証券では多くの会社が関わっているため、手数料体系も少し複雑。

まず、ファンドの販売会社であるヘッジファンド証券の利用にあたり以下の手数料が運用額に対し発生します。

販売会社に支払い

組成手数料:1%(税抜)
組合管理手数料:年1.5%(税抜)

ここからさらに別途、ファンド運用会社であるエピック・パートナーズ・インベストメンツ側へ以下の手数料支払いが発生します。

運用会社に支払い

運用報酬:運用額に対し年3%(税抜)
成功報酬:運用益に対し20%(税抜)

2社に支払う手数料を合計すると、以下の通り。

購入時(組成手数料):運用額に対し1%
運用期間中(組合管理手数料+運用報酬):運用額に対し4.5%
成功報酬:利益に対し20%

1000万円を投資し、年20%の利益を出したとすると

購入時(組成手数料):10万円
運用期間中(組合管理手数料+運用報酬):45万円
成功報酬:40万円
合計:95万円

上がった約200万円ほどの利益から手数料が引かれ、手元に利益として残るのは半分の100万円程と算出できますね。

実際はそこから、更に税金が引かれます。

同ファンドの手数料に関して、特に「固定費」が割高な点は否めません。

近年株式相場がまれに見る好相場。恵まれた相場の中でもこの成績ですので、今後運用成績が振るわず数字が出せなくなったときに、この割高な「固定費」はじわじわと効いてくると予想できます。

出資の際は今後の相場の展望も合わせて確認、手数料を引いてもしっかり手元にお金が残るかは確認したいところですね。

対して、BMキャピタルは

直接投資が可能なBMキャピタルに関しては、1社しか関わっていないので手数料体系も大変にシンプル。

成功報酬 運用益に対し30%~50%程
管理報酬 運用額に対し年間で5%前後

数字だけを単純比較すると、BMキャピタルの手数料はヘッジファンド証券と同等、また若干の割高感はありますね。

しかし、BMキャピタルの場合は固定報酬でなく成功報酬がメインですので、万が一運用成績が振るわなかった場合は手数料が抑えられる点は安心です。

税金面をチェック

ヘッジファンドへ投資する場合も、税金を収める必要があります。

税金に関しては個人・法人により異なりますので、ファンドとの面談時に税率や納税方法についてもしっかり確認できると良いですね。

ファンド会社に問わずファンドには顧客対応を専門的に行っている担当者が在籍しているので、まずはファンドとの面談時に投資条件に加え税金面に関しても漏れなく確認しておきたいですね。

また、高額投資の場合は別途税金の専門家である税理士の方に相談すると節税方法なども含めた専門的なアドバイスを受けることもできます。

手軽に投資したいという考えだけでの投資はおすすめできない

さて、ここまでの内容を踏まえ、以下ヘッジファンド証券を利用しての投資のメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット

・相談次第で、今後複数ファンドを仲介してもらえる可能性がある
・口座開設自体はネット上で完結できる

デメリット

・運用に何社も関わっている為、中貫コストが気になる
・過去ファンドの成績不調~償還が不安要素となりうる

ヘッジファンド「証券」とは言っても、楽天証券やSBI証券などの証券会社とは異なり、面談を通しての出資となります。

よって、ヘッジファンド投資への手軽さを求めて利用を検討するのはおすすめできませんね。

また、取り扱いファンドの割高な固定費、出資後は6ヶ月というまとまった期間資金がロックされ解約ができない点はヘッジファンド投資初心者向きとは言いづらいのが事実。

BMキャピタルのように販売~運用までを一括して1社で行っている運用会社もある中で、ヘッジファンド証券を通さないと投資できないというのは若干の歯がゆさを感じます。

ファンドの内容をしっかり理解し魅力を感じた方は、まず公式サイトから問い合わせし話を聞いてみると良いでしょう。

また、ヘッジファンドに関しては相談自体は無料ですので、今回合わせて見てきたBMキャピタルのような短期投資可能なファンドの話も聞き比較検討するのもおすすめですよ!

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ABOUT ME
藤田 良
アメリカで大学を卒業後、現地日系メーカーでマーケティングに従事。大学時代の友人や会社の同僚との交流を通じて、アメリカ社会では若い頃から投資意識が根付いていることを知り投資に興味を持ち始める。30歳で日本に帰国後、FXや投資信託などで投資を始め、35歳でヘッジファンドに出会い、その魅力にはまる。現在はヘッジファンドBM CAPITALを中心に約2000万円を運用中です!