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DC・ダイワ・バリュー株・オープン(投資信託)・BMキャピタル(ヘッジファンド)を徹底比較
藤田(ふじ)
バリュー株ファンドで検索をかけると真っ先に目に入るのが、DC・ダイワ・バリュー株・オープン。
DC底力というパワーのある愛称を持つ同ファンドは、大和アセットマネジメントが運用するバリュー株ファンド。
2001年に設定されてから90.36%、平均して年間5%ほどのリターンを残している老舗バリュー株ファンドです。
そこで今回はそんなDC・ダイワ・バリュー株・オープンを国内でも強い知名度を誇るバリュー株ヘッジファンドBMキャピタルと徹底比較。
これからバリュー株への投資は、投資信託とヘッジファンドどちらを利用して行うべきかを考えてみます。
ヘッジファンドと投資信託の違いはわからないという方は、以下記事を読んでから戻ってこられると理解度がアップするでしょう。
バリュー株投資とは?
まず、2つのファンドを見ていく前にバリュー株とはなにか?をおさらいしていきましょう。
バリュー株(割安株)とは、企業価値に比べ株価が割安に放置されている銘柄のことを言います。
例えば、資産が100万円あり発行株式が100株ある企業の株式が一株5000円で売られていたらどうでしょう。
企業の保有資産だけを考慮しても、100万円÷100株で1株1万円が適正株価と考えられるため、5000円で売られているというのは株がバーゲンセールで売られているようなものですよね。
もちろん、通常1万円の株式が5000円で売られているのはおかしいですから、理論上では時間が立てば正しい1万円という価格に価格が再評価(=値上がり)し利益を出せると考えられます。
そんな企業価値よりも割安状態で市場に放置されている株式に投資する投資法が、バリュー株投資です。
数多く存在する投資銘柄の中で、バリュー株に投資をするメリット、デメリットは以下の通り。
・底値で買うので値下がりしにくい
・企業価値に紐付いた投資を行うので、市場の値動きに影響されづらい
・長期的な値上がり益を狙うので、毎日チャートに張り付く必要がない
・適正価値まで値上がりするまである程度の時間を要する
バリュー株に投資するメリットとしては、基本的に企業価値以下の株価で放置されている銘柄へ投資するため値下がりのリスクが低く、企業が解散しても損をする可能性が低い点があります。
反対に、バリュー株に投資するデメリットとしては、適正価値まで値上がりするまで数年の時間を要する場合がある点は、短期的な利益を求めている方にはデメリットになりえますよね。
ファンド概要
さてバリュー株とはなにか?の説明で大変に前置きが長くなりましたが、ここからが本題。
投資信託であるDC・ダイワ・バリュー株・オープンとバリュー株ヘッジファンドBM CAPITALの概要をそれぞれ見ていきます。
DC・ダイワ・バリュー株・オープン
設定2001年
運用会社名 | 大和アセットマネジメント |
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投資対象 | 日本株 |
最低投資額 | 1万円程~ ※証券会社により異なる |
出資までの流れ | 1.取り扱い証券会社で口座開設~入金 2.購入 |
DC・ダイワ・バリュー株・オープンは大和アセットマネジメントが2001年から運用しているバリュー株ファンド。
投資対象は国内バリュー株で、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)と言った割安の判断指標や株価水準をみて銘柄の割安度を判断。
引用:大和アセットマネジメント DC・ダイワ・バリュー株・オープン
TOPIX(東証株価指数)をベンチマークとし、常に市場平均値を上回れるよう運用戦略を立てています。
ファンド自体はファミリーファンド形式で、ダイワ・バリュー株・オープン・マザーファンドを介し間接的に国内バリュー株に投資する形。
引用:大和アセットマネジメント DC・ダイワ・バリュー株・オープン
また、ファンドはiDeCo(個人型確定拠出年金)の対象商品となっており、iDeCo口座から購入することが可能となっています。
iDeCoとは60歳まで毎月積立で投資を行い、60歳以降に解約し運用額を年金として受け取ることが出来る制度。
iDeCo口座からの投資で得た利益は非課税、かつ投資金額は所得税や住民税の控除対象となり投資額に限度はありますがお得に運用できます。
参照:iDeCo公式サイト
最低投資額は証券会社により異なりますが、最低1万円程度~購入可能。証券会社で手軽に購入することができますよ。
BM CAPITAL
運用会社名 | ビーエムキャピタル合同会社(BM CAPITAL LLC) |
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設立 | 2013年 |
投資対象 | 日本株 |
最低投資額 | 1000万円~ ※少額投資も相談可 |
出資までの流れ | 1.問合せフォームへ連絡 2.面談 3.出資・入金 |
対してBMキャピタルは、バリュー株を投資対象とする国内ヘッジファンド。
DC・ダイワ・バリュー株・オープンとは異なり、証券会社での取り扱いはなく、運用会社であるビーエムキャピタル合同会社がファンドの運用~販売、顧客サービスまでを一貫して行います。
BMキャピタルの場合は、顧客から預かった資産は全て自社運用。
上昇相場で利益を狙うのは勿論、インデックス型の投資信託では利益が出しにくい下落相場でも積極的に多様な手法で利益を取りに行けます。
最低投資額は1000万円~、大衆向けファンドとは異なり少数の投資者を相手にハイレベルな運用、一人ひとりの顧客に寄り添ったサービスを提供しています。
投資先銘柄
ファンド投資を行う際に気になるのが、組入銘柄。
組入銘柄を見ることで、各ファンドの投資ポリシーや投資の方向性を知ることができますよ。
DC・ダイワ・バリュー株・オープン
トヨタ自動車 | 3.5% |
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日本電信電話 | 2.8% |
オリックス | 2.7% |
KDDI | 2.4% |
三菱UFJフィナンシャルG | 1.9% |
三井住友フィナンシャルG | 1.7% |
TDK | 1.7% |
村田製作所 | 1.5% |
三菱商事 | 1.4% |
みずほフィナンシャルG | 1.4% |
組入銘柄数 | 149銘柄 |
引用:大和アセットマネジメント DC・ダイワ・バリュー株・オープン
上記DC・ダイワ・バリュー株・オープンの組入銘柄を見てわかるように、日本の大型株が並びます。
ベンチマークをTOPIX(東証株価指数)にしているだけあり市場平均と同様の値動きをさせようとする投資の姿勢が組入銘柄からもわかりますね。
実際に、構成銘柄の3%を占めるトヨタ自動車は現在PBR(株価純資産倍率)が1を割れている状態で放置されています。
PBR=1で、1株あたりの純資産=1株あたりの株価で適正な株価が付いているという理解。
PBRが1以上であれば割高、1以下であれば割安と理解できます。
日本の株価水準はまだまだ割安な状態にあり、まだ優良企業がPBR1倍割れを起こしているのが現状。
DC・ダイワ・バリュー株・オープンはそんな日本の大手割安銘柄を中心に投資を行っています。
BM CAPITAL
ヘッジファンドであるBMキャピタルは運用手法流出防止の観点から、実際の投資銘柄に関してはネット上では非公開。
ネット上で既に公開されているものに限って言えば、エーワン機密(JASDAQ 6156)への投資。
日本の自動車部品や金属の切り削りを行う際の切削工具の製造メーカーですが、正直社名を聞いただけではどんな事業を行っている会社かわからない方がほとんどでは。
ヘッジファンドであるBMキャピタルに関しては、大型株へ投資してしまうと市場平均と連動してしまい、下落市場時に市場の影響を大きく受けてしまうこともあり、基本的にはまだ一般投資家の注目が集まっていない「原石」のような企業へ投資。
注目が集まり、企業価値が高まった段階で売り抜き実際に上記銘柄の投資では+51%程の収益率を記録しています。
投資先は数字だけに頼らず東京大学を卒業後外資系投資銀行で活躍したファンドマネージャーが実際に足を運び、目で見てとこだわりを持って選ばれた優良銘柄ばかり。
年1回送られてくる DONE DEAL(完了済取引)の資料で実際の取引先や取引内容の確認が可能となっています。
直近の運用成績
ファンドへの投資を行うのであれば一番気になるのが、運用成績。
安定さが売りのバリュー株ファンドですが、その運用成績はいかがなものでしょうか。
DC・ダイワ・バリュー株・オープン
以下、ファンド設定来からの基準価格の推移。競争相手であるTOPIXは下図点線、ファンドの基準価格は黒太線となります。
引用:大和アセットマネジメント DC・ダイワ・バリュー株・オープン
近年は、ベンチマークに大きく負けてしまっています。
執筆現在のTOPIXのトータルリターンは1年で11.92%(参照:Bloomberg TOPIX)
この情報を踏まえ、DC・ダイワ・バリュー株・オープンの-0.42%という数字を見るとかなり厳しい状況に強いられていると言えます。
1カ月 | +4.08% |
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3カ月 | +13.35% |
6カ月 | +17.22% |
1年 | -0.42% |
3年 | -15.01% |
5年 | +16.46% |
引用:大和アセットマネジメント DC・ダイワ・バリュー株・オープン
近年株式市場は加熱状態。世界株高に見舞われ、市場に投資すれば資産が増えていくという高相場が続いています。
そんな中、基本的には市場の値動きを利用するのでなく、企業価値に基づいた運用を行うバリュー株ファンドであるDC・ダイワ・バリュー株・オープンは皮肉にも好市場の恩恵を十分に受けられず見劣りする成績となってしまっています。
しかし、行き過ぎているこの相場がいつ弾けるかはわかりません。今後の相場の見通しを踏まえ、慎重に投資を検討したいですね。
BM CAPITAL
BMキャピタルに関しては、運用成績に関しても基本的には非公開となっています。
よって細かい数字は公表できませんが、公式サイトに表記がある通り過去にマイナスが出た年ゼロ、かつ年平均17%程とファンドの設立時からヘッジファンドならではの高い利回りをキープ。
BMキャピタルは私募ファンドとして投資信託のように証券会社を通して多くの投資者を募集できませんが、その代わり大衆ファンドより自由な運用が認められており、臨機応変な運用ができる点も高利回りな理由の一つであると言えるでしょう。
もちろん、近年の相場の良さを見るとご自身で市場に投資が出来る方はファンドに頼らず、インデックスETF(上場投資信託)などを利用し直接市場に投資を行うのも賢い選択。
しかし、バリュー株の力の見せ所は下落相場で資産を市場の下落から守れる点にあります。
特にヘッジファンドに関しては市場の値動きに関係なく利益を出せる運用ができることから、毎日いつ弾けるかわからない相場を見ながらハラハラするのでなく、腰を据え落ち着いて長期的に資産を育てていけるのは安心ですよね。
ネット上での口コミ・評判
投資をする際に気になるのが、ネット上での口コミ・評判。
以下、DC・ダイワ・バリュー株・オープンとBM CAPITALの口コミをそれぞれまとめました。
DC・ダイワ・バリュー株・オープン
わたくしの401k、某国内株式運用の預け替え後2日間の運用実績が糞すぎましたので再度預け替えを即断しましたわ。
DC・ダイワ・バリュー株・オープン(DC底力)、お前のことや、東証が2日で200円余り上がっているのに評価損益プラス0.2%を切ってるとはどういうことや、ふざくんな— 龍神沼 (@ryuzinnuma) October 11, 2017
同ファンドの口コミはネット上ではほとんど見つからない状態。インターネットを利用しない投資層が多いとも推測できます。
DC・ダイワ・バリュー株・オープンに関しては投資信託ですので、投資に必要な情報はネット上で全て確認可能。
販売会社のホームページ内の、目論見書(投資信託の説明書)や運用レポートを読み込み投資判断を行うと良いでしょう。
BM CAPITAL
BM CAPITALの口コミ・評判は、トップページで一挙まとめております。
BMキャピタルというヘッジファンドがある。なんでも東大卒の超エリートが運用しているようで最低投資額は1000万らしい。年間利回りがこれまでのすべての年で10%以上の成績を誇っている。とてつもなく凄いファンドじゃないか。私も米国株を現金化して、こいつに1000万の金を突っ込もう😊
— くろやぎ (@semirita1000) September 26, 2018
情報公開が制限されているヘッジファンドのほうが口コミ・評判が多いというのは皮肉ですが、実際にネット上で検索をするとSNSやブログなどで簡単に口コミ・評判を確認することができます。
同ファンドに興味のある方は、既存の投資者や面談体験者のブログやSNSでの発信を確認してみると良いですね。
購入~解約方法まとめ
投資信託とヘッジファンドでは、購入方法や手数料体系に大きな違いがあります。
ファンド選択の際はしっかり、その違いを理解しておきたいですね。
DC・ダイワ・バリュー株・オープン
最低投資額 | 1万円程~ ※証券会社により異なる |
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手数料 | ・購入手数料:なし ・信託財産留保額:なし 管理報酬:1.672%(税込み) |
購入方法 | 1.取り扱い証券会社で口座開設~入金 2.購入 |
DC・ダイワ・バリュー株・オープンはノーロード投信で、購入、売却手数料は無料。毎日の管理費用が年間1.672%発生します。
バリュー株の銘柄調査にコストがかかるからか、手数料は一般的な市場平均連動型のインデックス投信と比べて若干の割高感があります。
投資信託ですので、証券会社の窓口やサイト上で手軽に購入可能。口座開設時に特定口座(源泉徴収あり)を選ぶことで納税の手間も省けますよ。
BM CAPITAL
最低投資額 | 1000万円~ ※少額投資も相談可 |
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手数料 | 成功報酬:運用益に対し50%程 管理報酬:運用額に対し年間で5%前後 |
購入方法 | 1.問合せフォームへ連絡 2.面談 3.出資・入金 |
ヘッジファンドであるBMキャピタルは、1000万円というまとまった資産の運用を委託することが可能。
手数料は、成功報酬・管理報酬の2種類で、成功報酬に関しては運用で出たリターンに対して発生。
手数料は投資形態や出資額によって前後する可能性があるため、面談の際に確認することになります。
ファンド側と直接面談の場で話をし出資を決められるのは、ヘッジファンドならではな特権。
面談の際には疑問点がゼロになるまで質問をしファンドに関しての理解を深めた上で投資を行いたいですね。
結果発表!DC・ダイワ・バリュー株・オープン VS BM CAPITALどっちを選ぶべき?
さてここまで、国内ファンドDC・ダイワ・バリュー株・オープン(投資信託)とBM CAPITAL(ヘッジファンド)についてまとめてまいりました。
結論として、日本バリュー株へ投資したい方はどちらを選べばよいか、その結論としては「投資者による」というところが正直なところ。
・1万円からの少額から投資したい
・証券会社を通して手軽に投資したい
・資産のほんの一部をバリュー株へまわしたい
・1000万円クラスのまとまった資産をまとめて1ファンドで運用したい
・面談の場で投資に詳しい人から投資についての説明を聞きたい
・投資はリターン重視
ご自身の投資ポリシーや資産額などとも相談し、ご自身にあった投資法を選択できると良いでしょう。
筆者の場合はまとまった資産の運用を希望しておりましたので、ヘッジファンドであるBM CAPITALへの投資を決めました。
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投資先で迷ったらBMキャピタル
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最低投資額は1000万円(1000万未満も相談可)。比較的出資しやすい金額設定のヘッジファンドです。
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